「昭和20年8月14日 夜の空襲」
卓話者:松村敏夫会員
卓話のテーマとして如何かと思いますが、昭和100年戦後80年と何かと話題が出ております。私にとっても想い返せばその日が大きな節目となっているのではないかと振り返って見ることにいたしました。
私の年令からしてあえて取り上げる事ではないと思いますが、このところ親しくしていた友人、知人、先に業界活動などしてきた人たちが相次いで旅立って行きました。
残された事業所や家族の方々に特に不足や心配もなく充実した人生を終えられたものと思われます。
別れが寂しくないわけではありませんが、これ迄の世代には当然幾多の労苦を乗り越えてきたであろうと思うと心から「ご苦労さん、安らかに」と想わずにはいられません。しかし彼らからはこれ迄の過去はほとんど語られていない。時代の歩みと共に歩んで来たとの心境でしょう。
ここで私の表題に触れますが、8月14日夜中、突然の空襲警報により支度する間もなく着のみ着たまま即、家を後に逃げ、焼夷弾の落下する中を逃げた状況を現在(いま)も鮮明に記憶に残っております。何故8月14日の夜中だったのか。しかも家も何もかも全部焼けてしまい何とか生き残ったのです。私が小学2年の時でした。
翌日戦争が終り何も無い状態からの立上がりですが、新たな時代を迎えるなどと云うのではなく日本国中が何もかもない状態だったでしょう。前段の彼らも90才前後なので終戦当時は小学生、幼少期から成長期にかけての時代背景は充分記憶に残っていたでしょう。
ここで、終戦後はどう評価しようとは考えておりません。戦後10年間の一種の飢餓状態を時代と共にそれぞれ歩んで今日が在り、平和が改めて叫ばれておりますが、一つの時代の事の起こりが、その後の運命を変えるのか、私自身あの戦禍に見舞われなかったら現在がどうだったのか振返ってそんなことが思い起こされて本日のテーマとなりました。
現在、地震、台風や戦禍で家等全て失った状態が報じられておりますが、ロータリアンとして少しでも奉仕として支援出来ればと思っております。
卓話公開日 2026年 9月14日