「体を整え、心も整える」 忙しい毎日を元気に続けるための小さな習慣
卓話者:有賀政人会員
1. 最初のご挨拶
皆さん、こんにちは。
本日は30分というお時間をいただき、ありがとうございます。
今回、何をお話ししようか、かなり悩みました。仕事の話も考えたのですが、せっかく30分いただいていますので、今日は聞いて終わりではなく、皆さんと一緒に少し体を動かして、終わったときに体も気持ちも少し軽くなった、そんな時間にできればと思っています。
本日の題名は、『体を整え、心も整える』です。
難しい運動をするわけではありません。また、私も専門の講師ではありませんので、どうぞ気楽な気持ちで、無理のない範囲でお付き合いいただければと思います。
それでは、よろしくお願いいたします。
2. この夏、安全大会で気になったこと
続きまして、この夏、安全大会で気になったことについてお話しします。
私は建設業に携わっていますので、夏になりますと、安全週間の一環として、いろいろな会社の安全大会に参加する機会があります。
どの安全大会でも、熱中症対策や事故防止、ヘルメットの着用など、安全に関する大切なお話が中心になります。
そのような中で、今回、私が特に印象に残ったのが、『疲労回復』と『椅子に座ったままできるストレッチ』のお話でした。
安全というと、どうしてもルールや装備の話を思い浮かべますが、疲れて注意力が落ちていることや、体が固まって動きにくくなっていることも、事故につながる一つの原因になります。
数ある安全大会の中で、このように体を整えることを安全につなげて考えている会社があり、非常に興味を持ちました。
これは建設現場で働く人だけでなく、ロータリーの皆さんにも役立つのではないかと思い、今回のテーマにさせていただきました。
3. 若い頃は、相当無理をしていました
私は今も、ありがたいことに忙しくさせていただいています。
会社の仕事はもちろんですが、子どもの少年野球や走りの教室、ゴルフ、そしてロータリー活動など、毎日かなりいろいろな予定を詰め込んでいます。
ただ、若い頃は、今とは無理の仕方がまったく違いました。
30代前半の真冬の頃ですが、朝5時には現場に入り、まだ外が暗いので電気をつけて仕事を始める。明るくなったら一度電気を消して、夕方、暗くなったらまた電気をつける。そして、夜11時、時には12時頃まで仕事をする。そんな毎日を送っていました。
あの頃は今より体力もありましたし、『これでやっていくんだ』という強い意気込みもあったので、それが当たり前だと思っていました。
ただ、今振り返ってみると、今の時代にはあまり似合わない生き方をしていたのかなと思います。
そういう経験をしてきたからこそ、今は『忙しいから休めない』のではなく、『忙しいからこそ、自分の体を整える必要がある』と感じています。
4. 疲労回復には、三つの土台がある
続いて、疲労回復には、大きく三つの土台があると言われています。
一つ目が食事、二つ目が睡眠、そして三つ目が運動と姿勢です。
私はこの三つが、心と体を整えるための土台になるのではないかと考えています。 もちろん、すべてを完璧にする必要はありません。
食事が多少乱れてしまった日でも、睡眠はしっかり確保する。長い時間座っていたら、少し体を動かす。そして、自分が疲れていることに、できるだけ早く気づく。
大切なのは、全部を完璧にすることではなく、『今の自分には何が足りていないのか』を知ることなのかなと思っています。
5. 睡眠は、頭をクリアにする時間
それではまず、睡眠についてお話しします。
睡眠は、疲労を回復するために非常に大切なものだと思っています。
もちろん必要な睡眠時間には個人差がありますが、資料では、成人は6時間以上を一つの目安として、必要な睡眠時間を確保することが大切だと紹介されていました。
ちなみに、私は寝ることが大好きなので、できれば8時間くらいは寝たいと思っています。
仕事や子どもの予定などで毎日いろいろありますが、その中でも睡眠時間は、なるべく大切にするようにしています。
やはり寝不足になると、頭がすっきりしませんし、何をするにも判断や反応が少し遅くなるように感じます。
昔から『よく寝れば治る』と言います。もちろん、寝れば何でも治るわけではありませんが、これもまんざら間違いではなく、しっかり眠ることで体と頭が回復するのだと思います。
ただ、長い時間眠ったからといって、必ず朝すっきり起きられるわけではありません。たくさん寝ても朝から頭がぼんやりしている日もあれば、いつもと同じ時間でも、すっきり目が覚める日もあります。
ですから睡眠は、何時間寝たかだけではなく、『朝、しっかり休めた感じがあるか』ということも大切なのだと思います。
夜になったら眠り、朝になったら起きる。とても当たり前のことですが、人間が昔から繰り返してきた、この自然な生活のリズムを整えることが、健康の基本なのかなと感じています。
6. 食事は、難しく考えすぎない
続いて、食事についてです。
私は皆さんに偉そうに食事の話ができるほど、普段から食事に気を使っているわけではありません。
気を使っていないからこそ、こんなお腹になってしまいました。
ただ、私ももう50歳近くになり、そろそろ本気で食事について考えなければいけないのかなと思い始めています。
だからといって、難しい栄養計算をする必要はありません。まずは、食事の中に『主食・主菜・副菜』がそろっているかを見るだけでも、分かりやすいと思います。
主食は、ご飯やパン、麺類などの炭水化物で、体を動かすためのエネルギーになります。
主菜は、肉や魚、卵、大豆製品などで、主にたんぱく質を取るためのものです。 そして副菜は、野菜やきのこ、海藻などです。
忙しいと、どうしても丼物や麺類など、一品だけで食事を済ませてしまうことがあります。そんなときも、『何か一つ足せないかな』と考えてみる。 サラダでも、卵でも、豆腐でもいいと思います。
まずは、それくらいのところから意識していけばよいのかなと思っています。
7. 忙しい日の食事は、三つだけ意識する
資料には、朝食、水分、たんぱく質という三つの分かりやすいポイントがありました。
全員に同じ食べ方が正解ということではありませんが、忙しい日ほど食事を抜く、麺や丼だけで終える、水分を忘れる、ということが起きやすいと思います。
私自身も完璧にはできていません。だからこそ、朝に何か入れる、水分を持つ、肉・魚・卵・豆腐などを一品入れる。この三つなら思い出しやすいと思います。
持病や食事制限がある方は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。
8. 今できるケアを、先送りしない
健康を意識するようになった、もう一つの身近な話があります。
私は肌が黒いので、皆さんからも『ずっと外にいるんでしょう』と思われがちです。実際に外にはいますが、もともと日焼けの吸収率が高いのか、小さい頃からずっと色が黒いんです。
最近、莊さんや戸田さんから『本当にシミになってからでは後悔するから、今のうちに日焼け止めを塗るなど、できることはやっておいた方がいい』とアドバイスをいただきました。
私も、もう50歳が近づいています。睡眠も食事も姿勢も肌のことも、悪くなってから慌てるのではなく、今できる小さなケアを先送りしないことが大事なのだと思います。
9. 実際に体を動かしてみましょう
それではここから、皆さんと一緒に、椅子に座ったままできるストレッチを行いたいと思います。
体調の悪い方や、腰・肩などに痛みのある方は、無理に行わず、見ているだけで大丈夫です。どこまで動くかを競うものではありませんので、ご自分の体調に合わせて、気持ちのよい範囲で行ってください。
それでは、配布した資料を見ながら、実際に体を動かしてみましょう。
【ここで椅子ストレッチを実演】
10. 最後のまとめ
はい、皆さん、お疲れさまでした。
今行った項目を、全部やろうとすると大変だと思います。今日のストレッチを全部覚える必要もありません。
ただ、この中から何か一つでも、仕事の合間や帰宅後、長く座った後などに取り入れていただけたら、体のどこかが少しスッキリするのではないかと思います。
ほんの少し体を動かすだけでも、姿勢が変わったり、気持ちが切り替わったりして、いつもとは少し違う動きにつながると思います。
今日お伝えしたかったのは、完璧な健康生活を始めることではありません。睡眠、食事、姿勢のうち、今の自分に足りないものを一つ意識すること。そして、今できる小さなケアを先送りしないことです。
私も、食事は反省しながら、睡眠を大切にし、仕事の合間に少し体を動かしていきたいと思います。
自分の体を大切にすることは、仕事や家族、周りの人を大切にすることにもつながります。
今日行った中から一つでも、皆さんの日常に取り入れていただけたら嬉しく思います。
本日は一緒に体を動かしていただき、ありがとうございました。
卓話公開日 2026年 9月7日