「ロータリーは秘密結社?」
卓話者:戸田 一誠 会員
ロータリーは表にでない
世に云う。ライオンズは陽、ロータリーは陰なりと。奉仕の実行には2つの形がある。その1つはクラブとしてのまとまりに於て外に働きかける場合で、他は会員個人が自分の(職場やロータリークラブにおいての)活動のなかに、にじみ込ませてはたらきかける場合である。後者は職業奉仕であるし、社会奉仕と世界社会奉仕は前者に該当しようか。
職業奉仕とクラブ奉仕はロータリーの発生に深く根ざしているものでこれによって会員のレベルが向上した結果として、社会奉仕や世界社会奉仕があらわれるものと筆者は理解する。これらの奉仕はその働きが貴いばかりではない。これが会員のレベル向上の実践教材として使われれば、レベル向上と奉仕の一石二鳥にもなるのである。(こんな点から見てもロータリーの組織は実にうまくできているものと感心していまう。)
はっきりしていることは、ロータリーは形骸化した奉仕事業団体にはなろうとしていないことだ。ロータリーの奉仕は陰が基礎で、レベルアップの結果、陽の部分が増してくれればなお結構というところであろう。(クラブの年令やその他の事情によって個々のクラブにはそれぞれの特徴や段階があって然るべきであろう。)
そして、世界社会奉仕を除いた国際奉仕は、クラブ奉仕の国際版と理解してもよかろうか。
秘密結社的精神
以上の各節のように考えてくると、ロータリーは陰なるところにその本質がありそうである。
外に向って『ここにロータリーあり』と宣言する必要は何もない。広報活動もいらない。誰にもそれとわかるロータリーバッジも不要。秘密結社でちっとも不便はない筈だ。こうなればロータリーバッジだけを愛する人はいなくなる。ロータリーの上にあぐらをかく人もいなくなる。会員はつつましやかに秘密の例会を楽しむようになる。実力がついて、ほんとうによい職業奉仕の実があがろう。是非入会させて欲しいという人は激増する。
ロータリーは最終の目標に船足を早めることだろう。
卓話公開日 2026年 3月2日